就職活動の進め方

薬学部 5年生6年生のスケジュール

こちらが5年生と6年生の薬学生の大まかなスケジュールになります。

5年生の後期試験は3月からあり、6年生の8月には卒業研究発表会、6年生の1月末には卒業試験の最終試験があり、そのすぐ後に国家試験が控えています。

5年生の3月には就職活動が解禁され企業説明会、先行、内定と進んでいきます。

下段のスケジュールは経団連が定めたものですが、実際は前倒しで進んでいきます。

メーカーは3月から、大きな病院は公務員は4月の終わりころからエントリーが始まると思ってください。つまり5年生の3月には行きたい就職先を固めておかないといけません。

6年になると本格的に国試対策が始まるため5年の早い段階で時間を作って5年生の冬頃までに自己分析をしたり、インターンシップ、就職イベントに参加をして情報収集する必要があります。

業界ごとの就活スケジュールを知ろう

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CRO/製薬会社/その他企業など
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企業に関しては一番難易度が高く、早い段階から動かないと人気企業は特に内定を取ることが難しいです。

ポイントは少しでも早く動き、5年の夏にはインターンシップに参加することです。インターンシップは仕事体験という名目ではあるものの、優秀な学生をチェックし早期からアプローチする企業もあります。また選考に向けて、志望動機などを固める非常に良い機会です。動き出すのは早いというだけで利点になります。内定者で4年の頃から動き出している学生も多くいます。

企業は、インターンシップでプラスの評価であればその後の選考にとって非常に有利になるので積極的に参加することをお勧めします。外資系のCROなどは年末に内定を出したり、非常に早い段階で選考が終了することがあります。

たまに、5年の秋〜冬頃から企業を志望する方がいますが、業界・職種の研究がきっちりと出来ていて、大学時代に華やかな功績がある場合や面接が得意でなければかなり苦戦することになるでしょう。

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調剤薬局・ドラッグストアなど
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5年に成り立ての頃から、業界研究のイベントなどが始まり、たくさんの薬局の話しを聞く機会があります。

人気の薬局であれば、都市圏付近など希望の勤務地が早めに埋まっていく可能性がありますが、基本的にはそこまで急ぐ必要はないでしょう。6年の2月末頃までにはどのような薬局が良いか、調剤かドラッグストアのどちらがいいかなど各業種の理解をし、3月以降に説明会が始まり内定が出ます。

薬局といっても、調剤薬局とドラッグストアでは働き方が全く違いますし、調剤薬局においてもそれぞれ各企業によって取り組みが違いますので、自分がどういった薬局に就職したいかということを、いくつかインターンシップなどに参加して決めるということも良いかと思います。

薬局に関しては数が多いので、国家試験終了後から動いて決める方もいます。求人も多いので慌てて決める必要はありません。

ただ、できるなら5年の夏頃から時間を作りながらインターンシップに参加し、ある程度の自分のやりたい事を絞っていき、6年の3月4月ころに進路を決めるというのが一般的です。ずるずる動いて国試に影響がないようにしましょう。

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病院など
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選考の時期は薬局などと比較すると非常に遅いです。また病院によってスケジュールに非常にばらつきがあるのが特徴です。

早いところは3月頃から見学が始まり4月頃から選考が始まりますが、遅いところは夏頃に始まります。病院に関しては専願制の所が多く、枠が数枠しかないところもあります。

また、病院に関しては人気の所に応募が集まります。なので行きたい病院の選考時期を待っていたものの落ちてしまえば、選考を改めてし直す必要があります。

早い段階で自分の行きたい所がどのような病院か、その病院はいつ頃選考があるのか、そして倍率はどの程度なのかということを確認しておくことが必要です。

夏に第一志望に落ちて、秋頃求人が出た病院に応募し決めるケースもありますが、国試対策と並行してできるのであれば良いですが、両立できない場合は国試後に動く方が無難です。薬局と同様に国試後にも病院の求人は出るため、無理をせず、時期を決めて決まらなかったら国試後に改めて活動しましょう。

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