6年の夏頃に就職先が決まっていない場合

6年生の夏以降の就職活動について

就職活動の進め方については他の記事で紹介していますので、こちらでは6年生の夏以降の就職活動に関してご説明します。

就職活動のピークは3〜4月頃になり、薬局等は早々に内定が出てそこで就活を終了する方も多いでしょう。

ただ、病院志望の方や企業志望の方の面接が5〜6月頃まで続く場合もあり、受験先の結果次第では第一志望群から内定がでずにその後をどうしようか考える学生も例年数割いらっしゃいます。

今年はコロナの影響でピークとなる3〜5月頃の合同説明会や病院の見学会などが全て中止になっているので、特に病院志望の方は行きたい病院に見学に行けなかったので進路を決めかねているという学生は非常に多いです。

基本的には夏頃までに決まっていない場合は、とりあえずどこかの内定を持っておくか、就活を一旦ストップするべきです


病院や薬局であれば国家試験後に改めて活動をしても就職先は見つかります。
国家試験後の就職活動ですが、例年1割程度の学生が活動しており、求人もありますので就職先が全くないということはないでしょう。

期間を決めて、その間は全力で就職活動を行い、決まらなければ一旦休止国試後に動くなどメリハリのつけた動き方が良いでしょう。

夏以降も就活を進めるにあたって

例外ですが例えば病院志望で、ある程度エリアや病床数など軸が決まっており、
興味のある病院をいくつか絞り切れているような状況であれば就活と勉強の両立は可能です。夏以降に求人が出た際に面接を受験して受かれば就職先が決まります。

特に明確に行きたい企業や病院などがなければ6年次の夏以降もだらだらと就職活動を続けるよりスパッと一旦休止して国家試験に集中することをオススメ致します。

夏に内定がない人の特徴

今年はコロナの影響があり、一概には言えませんが夏の段階でまだ就職先が決まっていない学生の多くが、「志望の業種が不明確」「自己分析が甘い」ので、何がしたいのかよく分からないという悩みを持っています。

本来であれば4年次から5年次にかけて実習等の経験をしながら、志望の業種を絞っていくべきですが6年の夏の段階で定まっていないのであれば、今から改めて就職先を改めて検討するよりかは国家試験後に合格が分かった段階で就職を改めてスタートする方が良いでしょう。

就活に限ったことではないですが、活動時期の終わりを定めないと終わるものも終わりません。また様々な企業を見学や受験することで自分の向き不向きややりたい事やそうでない事などが見えてくるので夏からいくつもの企業を受験するというのは現実的ではないでしょう。

内定を持っていない焦り


周りが就活し内定を持っている状況の中で、自分の内定がゼロで就職先が決まっていない状況であれば周りからのプレッシャーなどが気になってしまうこともあります。

就職先が決まっていない焦りで勉強に集中できないようであれば本末転倒なので
そういった方は、どこか少し気になった企業1社の面接を受験して内定を保持しておくというのもありでしょう。

万が一、どうしても国家試験後に違う進路につきたい場合は辞退するという手もあります。内定を承諾した後に断るというのは非常に気がひける行為だとは思いますが、法的な拘束力がないためなにか問題になることはありません。
(採用枠が数枠の病院であれば病院と非常に揉めることとなり、大学や大学の後輩の採用に関わってくるので避けた方が良いでしょう)

また内定を辞退する場合は事前に「病院と薬局を併願していて国試後に病院に受かったらそっちにいくかもしれない」などの状況をきちんと説明し、辞退する時も揉めないように注意しましょう。

今年に関してはコロナの影響で内定を取り消すような企業も出てきています。
企業側は内定を取り消すのにも関わらず、学生側が内定自体ができないということも非常に不公平ですので、どうしても内定がなくて焦ってしますという方は考えてみてもいいかもしれません。

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